家系図の書き方

 家系図は門外不出のもので、各家々に承継される記録文書なので、特に書き方にこだわる必要はありません。 自分で見やすく解りやすいように工夫をされればよいと思います。 一般的には以下のような表現方法がありますが、これを厳密に適用すると返って解りづらくなるので、原則としてこれらの表現方法を適用しつつ、見易さや解りやすさを優先して表現すればよいと思います。 家系図スタジオで作成する系図においても、このような姿勢で系図(家系図)を作成しております。

縦系図 と 横系図

縦系図 縦系図・・・家系を縦に表現するもので、下へ行くほど世代が若くなり、同じ段(水平方向)は同一世代となります。 縦系図は、同じ段に同一世代が表現され、その下段との続柄も把握しやすいので、家系を一覧できるというメリットがありますが、養子縁組関係などがありご先祖が複雑な場合には、関係線が交錯するなどして解りにくくなる場合があります。

 

横系図 横系図・・・家系を横に表現するものです。 横に表現されるので、書籍のようにページをめくりながら世代を見ていく事ができ、子孫を追加していく事ができます。 また、ご先祖についてのエピソードなど書き込む事柄が多い場合には、そのスペースをとりながら系図を作成する事ができます。 縦系図の場合でも、1枚の紙に表現せずに上綴じの書籍のようにすれば、ページをめくりながら世代を見ていく事ができ、子孫を追加していく事ができるので、縦系図を上綴じの書物とするか、横系図を横綴じの書物にするかの違いになります。

家系図スタジオで作成する「系図」は、縦系図を原則としておりますが、戸籍で判明する以前の先祖が判っている場合には、横系図と縦系図の両方を用いて表現する場合もあります。
下の家系図は、我が家の家系図ですが、上から1段目(5代前~10代前)が戸籍で判明する以前のご先祖を横系図として表現し、戸籍で判明する4代前以降のご先祖は縦系図となっています。 

家系図サンプル

ご先祖の配置と関係線

夫婦・・・ご先祖を配置する場合、夫婦については、右側に夫、左側に妻を配置し2重線で結びます。 後妻がある場合は、夫の左へ先妻→後妻の順に2重線で結んだり、夫の右に先妻、左に後妻を配置し2重線で結びます。 再婚が多かったり、妾がある場合なども同様に配置しますが、複雑な関係の場合は、この配置にこだわる必要はないので、見やすく解りやすい配置にすればよいと思います。

夫婦

・・・子は右から生まれ順に第1子→第2子→第3子と配置し、それぞれ父母間の2重線と実線で結びます。 養子は縦の線が2重線で表現されます。

親子

ご先祖の情報記載

 家系図への記載内容は、名前のみを記載したり、名前に生年月日と没年月日を付記したり、本籍地を付記するなどがあります。 家系図スタジオの作成する系図(家系図)は、名前、生年月日、没年月日及び必要に応じて本籍地を記載しています。 縦系図では、余り多くの内容を記載すると見にくくなるので、ご先祖の人数や家系の複雑さに配慮して記載内容を決めると良いでしょう。 家系図スタジオでは、ご先祖の情報を、年表や系譜を作成して、系図では表現できないご先祖の情報を整理・補充しています。

年表、系譜作成のすすめ

 家系図スタジオでは、系図(家系図)の他に、年表と系譜を作成しています。 名前、生年月日、没年月日、本籍地などが記載された家系図は、ちょっと乱暴に表現すれば、ご先祖を羅列しているだけにとどまります。 せっかくご先祖の戸籍を取得しているので、戸籍の情報を整理・記録することをお薦めします。

 家系図スタジオでは、戸籍に記載されたご先祖の情報を親子という家族単位で編集し系譜を作成しています。 1人のご先祖の情報は、普通2通~4通の戸籍簿に渡りに記載されています。 また、旧い戸籍簿は筆や旧漢字で書かれており、一般的には読みにくいものとなっていますので、それらの情報を親子という家族単位で読みやすく編集しています。 この系譜を参照しながら、系図を見る事によってご先祖への理解が深まります。 また、年表を作成し、ご先祖に起こった出来事を年ごとに整理する事により、ご先祖の動向を一覧する事ができます。 系図をベースとして、年表や系譜を参照していると、系図だけでは読み取れないご先祖の姿を推理し発見する事もあります。  金田一耕助が過去帳から事件を推理するようにこれらを読み解くと、意外とドラマティックなご先祖の動向を想像する事もあるのです。

直系系図smpicon  親族系図smpicon 年表仕様smpicon 系譜仕様smpicon ←クリックするとサンプルが表示されます。

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