エンディングノート
最近「エンディングノート」というものが注目を集めています。 「エンディングノート」とは、自分にもしもの事が起きたとき、医療や介護、葬儀、お墓や納骨などの希望や親族や友人などにメッセージを書いておくものです。 「任意後見契約書」や「遺言書」とは違い、自由な形式で書いておくことができますが、法的効力はありません。 しかし、家族や親族がそれらの意思を尊重し、希望を叶えてくれるなら、「生前契約書」や「遺言書」同様に意味を持つものになります。
エンディングノートの内容
特に決まり事などがなく自由に書くことができますが、市販のものを購入して作成することもできます。 次の事柄について書いておくと良いでしょう。
- 介護や看護が必要となったときの希望
- お墓や埋葬方法、法要についての希望
- 死亡通知の送付先
- 臓器提供の希望
- 家族へのメッセージ
- ペットに対する希望
- 遺言書の保管場所
- 財産目録
- 先祖から伝わるもの（家系図や古文書、古物など）の所蔵品について
- 自分史
- 思い出
- 親族や友人、近隣住民との交流関係
- パソコンや電子手帳などのデジタル機器内のデータ及びＤＶＤ等メディア情報に関する処分方法
- インターネットで有料コンテンツを利用するなどインターネットによるサービスを利用している場合のＩＤやパスワードなどのメモ、解約方法
- その他遺品整理についての処分方法
エンディングノート作成の意義
エンディングノートは、自分にもしものことがあった場合の為に、自分の考えや希望、メッセージを家族・親族・友人などに発信することを主な目的として作成しますが、「生前契約書」や「遺言書」を作成する前段階として、自分の意思や考えを整理するにも役立ちます。